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2024年11月10日第二主日礼拝 「キリスト者のこの世の歩みとは」ヨハネの福音書 16章22~33節 新納真司先生

  • 執筆者の写真: BANGKOK TBEC
    BANGKOK TBEC
  • 2024年11月10日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年11月16日


2024年11月10日 第二主日礼拝


ガストロノミーツーリズムについて

この言葉をご存知でしょうか。食文化と旅行を掛け合わせた言葉です。インバウンドで多くの外国人が日本を訪れていますが、その目的の第一位が食事(83.2%)です。五位には日本の酒を飲むこと(34.9%)も入っており、日本の食文化を楽しむことが訪日観光のメインになっていることが分かります。


違う国に行ったら、その国ならではのおいしいものを食べてみたいというのは世界共通の願いではないでしょうか。世界で一番おいしい料理を食べられるところはどこだと思いますか。美食家ならそれはスペインのバスク地方と答えるらしいです。日本でもバスクチーズケーキは話題になりました。ミシュランガイドに選ばれたバスク地方のレストランは19軒もあります。その中でもバスク第2の都市であるサン・セバスチャンは美食の中心地です。もともとはさしたる観光資源もないところでした。しかし、人気スポットとなったのは才能あるシェフたちが集まって、質の高いレストランを開いたことが大きな要因だと言われています。高級レストランもありますがバルと呼ばれる小さな立ち飲み屋が集まっていて、気軽にリーズナブルに食事が出来るのが魅力です。


日本でも似たような事例を見つけました。NHKのクローズアップ現代の10月の放送で、富山駅から車で1時間半の村にフランスの三つ星レストランで働いていた日本人シェフがこの地で独立開業したことが紹介されました。地元で採れた熊肉と山菜の料理。地元の契約農家で特注したひな鳥。一人3万円のコース料理。山奥にある店ですが海外からも年間1000人を集めるほどの人気店になっています。このレストランのおかげで、それを支える食材を提供する農家が潤い始めました。これまでは安くと買いたたかれていましたが、今ではこのレストランが倍の値段で買い取ってくれます。それで働く人たちの生産意欲も高まっているそうです。良いものを安くではなく、良いものは高く売れるという意識の転換が必要です。


日本の地方創生のために何が出来るでしょうか。新政権では地方創生の交付金を倍増と言っていますが、役人の考えることは何かの建物を建てて終わることが多いです。そうではなくて、人にお金をかける。大切なのは一流のシェフを集めてくることです。サン・セバスチャンでも富山の例でも一流のシェフからスタートしています。いくら地元の食材が良くても、それを料理する料理人がいなければ人は集まって来ません。地方創生のカギは一流の料理人だと思っています。人々は高くても本物を求めています。富山のレストランの様に地域の人々に変化をもたらしました。日本の各地域に話題となるおいしいレストランができたら地域が潤い、観光客もうれしいですね。聖書には「人には食べたり飲んだりして、自分の労苦に満足を見出すことよりほかに、何も良いことがない」(伝道者の書2:24)。食べることは神がくれた人生の喜びです。



2024年11月10日 第二主日礼拝

●静まり (きみなるイエスよ 讃美歌339番)

●祈り

●使徒信条

●賛美

 ・「父なる神 力の主よ

 ・「なんと素晴らしい

 ・「花も

●献金・感謝の祈り (今ささぐる)

●証

●聖書朗読 ヨハネの福音書 16章22節~33節 

●メッセージ 『キリスト者のこの世の歩みとは新納真司先生

●応答賛美 「主の愛が今」

●頌栄 「讃美歌544番 あまつみ民も」

●祝祷

●後奏


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